混ぜるな危険!!脂肪乳剤!

看護師ブログ

はいどうもー看太郎です!

今回は

脂肪乳剤がなぜ混注できないのか?

というところを解説していきます!

 

脂肪乳剤がなぜ混注できないのか?

脂肪乳剤について

末梢なら単独または別ルート!

CVなら側管から投与できる!

 

よく病棟で出されませんか?

イントラリポス!イントラと略されていますよね!

 

エネフリードも!

 

脂肪乳剤とは簡単に言うと、大豆油と乳化してくれるレシチン、あとグリセリンで構成されています!

大豆油は油なので、そのまま投与しようとすると粒子が大きくルート内で詰まります!

そのためレシチンで乳化して粒子を小さくする事で点滴ができるようになります!

 

このままだと浸透圧が小さいため、グリセリンを入れて生理食塩液と同じ浸透圧に調整しているというのが脂肪乳剤です!

 

脂肪乳剤は血管閉塞を起こすリスクがある

ではなぜ混注がだめなのか。

 

混注すると、乳化してくれるレシチンの力が弱まって、乳化していたのが油と水で分離してしまい、血管閉塞を起こすリスクがあるから!

 

なんですね!

 

分離してしまったら当然粒子が大きくなってしまうため、投与したら血管閉塞を起こすことになります!

 

そのため原則として単独投与しましょう!ということです!

 

フィルターを通していいの?

ダメです!

粒子の大きさ>フィルター

なので通過できません!

 

脂肪乳剤投与後に他の点滴を繋げてもいいの?

基本的に推奨されていません。

脂肪乳剤は微生物が増殖しやすく、時間経過とともに多くの菌が増殖する事がガイドラインで記されています!

 

ガイドラインでは経静脈的に脂肪乳剤を投与する際は、点滴ラインを24時間で交換する事を推奨しています!

 

各病院でルールがあると思うので先輩に聞いてみてくださいね!

看太郎の経験では、イントラで使用したルートは終了後破棄で、継続して使用した事はないです!

 

なんでCV側管はOKなの?

これもガイドラインでは

「脂肪乳剤の投与は中心静脈ラインの側管から投与可能である」

とされています。

 

他剤と脂肪乳剤混ざっちゃうじゃん!分離しちゃうじゃん!

と突っ込みたくなるところですが、栄養輸液との接触時間が短い場合は分離しにくい事が研究で確認されています!

 

なのでCVなら側管使って大丈夫となります!

 

ただ、カテーテルや側管デバイスに脂肪乳剤が付着すると、上にも書いたように感染や閉塞のリスクが高まります!

その為、投与後は生食フラッシュを十分量するようにしましょう!

 

 

今回の記事は以上です!

 

新人さんなら覚えて帰って、

中堅以上の方は再確認がてら見て、後輩指導に役立てていただけたらなと思います!

 

それでは!

 

少しでも知識をつけてQOL爆上げしていきましょう!看太郎でした!

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